パリへ向かう明日の中で衝撃の宣告。
「日曜で担当者と連絡が付かないので、今日は劇場の下見ができません。」
ということは・・・今回無いと思っていた。自由行動の日ができました!!
パリの宿はノボテル ラ・デファンス。俗に言う新凱旋門の近くです。
到着したのが13時過ぎなので、まだチェックインは出来ず。とりあえずは腹ごしらえ。近くに何かないかと凱旋門の方に歩いてゆくと、ステーキ専門っぽい「ヒポポタマス」という名前の店発見。時間も惜しいので、早速入店。
英語のメニューがあると助かります。とは言っても肉とサラダとポテトを頼んだだけですけど。
肉は日本のサシが入って肉ではなく、ガチガチの赤身肉。固いけれども味があり、胃にもたれないから、自分としてはこういう肉の方が好みです。
今回はちょっと写真が多いので、記事を折りたたみます。
仕事以外でパリにきたのは、14年前の新婚旅行以来。ルーブル以外、たいして観光をしていないので定番を廻ろうということで、まずはオルセー美術館へ。パリは地下鉄が発達していてどこへでも行けるので、言葉が不自由でも何とかなります。今回はグループ行動したので、回数券であるカルネを購入。ちょっと前まで13.5ユーロだったのに13.7ユーロに値上がりしていました。このカルネは地下鉄だけではなく、バスや高速鉄道であるRERにも使えるので便利。日本のヤフーオークションにも出品されてるそうなのでお出かけの際はどうぞ。
オルセーにつくと長蛇の列。
今日は第一日曜日でパリ市内の主要な美術館が無料になる日。途中コンコルド広場のあたりで会った別のグループは、オランジェリーに行ったらあまりの込みようにあきらめたとのこと。まずは行ってみようと言うことでオルセーについてみると、この前来たときの3倍ぐらいの列が出来ています。どうするか、とりあえず並んで諦めるかどうするか考えていると随分順調に列が進みます。考えてみれば無料と言うことはチケットを買う必要が無いわけです。結局30分強ぐらいで入場できました。
とりあえずゴッホがみたいという人がいたので、まずは上階へ向かいましたが、これが失敗。すっかり前までと展示室が変わっていて、あるはずの所にあるべき物が無いという状況に・・・
結局ゴッホは入り口近くの展示室に場所が変更になっていました。
しかしゴッホの絵の実物は凄まじい。
展示室が変わる前は、基本的に写真はOKだったのですが、いまはゴッホの展示室を始めいろんなところが写真禁止になっていました。確かにデジカメや携帯カメラの普及で、マナーが悪くなってるのもあるのかなと思いました。
印刷や写真では絶対あの「感じ」は味わえないと思います。昔の画家というのは、パトロンがついてその人のために絵を描く、というのが生業となっていたようです。ゴッホにはパトロンがつかなかったという話を聞いていましたが、確かにあの絵を自宅に飾ったら心を病みそうです。
閉館時間が迫っていたので駆け足ながらオルセー美術館をみた後は、目の前のカフェで休憩。クリームブリュレを食して、エネルギー充電。
さて美術館はもう閉店してしまったし、日曜日だと休みのお店も多い。遠くを見ればグランパレとエッフェル塔・・・そうだエッフェル塔行こう。
行ってみれば相も変わらず長蛇の列。実は自分はエッフェル塔は3回目。しかし1度目はツアーだたったので見るだけ、2度目は短い列に並んだら、階段を登る羽目に・・一番下の展望台までしか行けませんでした。3度目の正直でどうかと思いましたが、日が陰ってくると流石に寒い。しかも列はオルセーの時のようには動かず。観光で来ているならもう少し頑張りましたが、仕事できている以上、体調を崩すと迷惑をかけることになるので断念。いつかあの上に登れるでしょうか・・・
さて食事をしなければなりません。せっかくだからシャンゼリゼのカフェかブラッセリーで食べますかということで、エッフェル塔かシャンゼリゼまで徒歩で移動。
シャンゼリゼにたどり着き、凱旋門を見るとさっきエッフェル塔に登れなかった悔しさが、変な方に作用して凱旋門に登りたくなりました。
で登る・・・
エレベーターは無いのでひたすら階段です。
凱旋門は丘のてっぺんにあるのでパリ市内が一望できます。
この頃からシャンゼリゼ通りでクラクションが頻繁に鳴るように。
最初は、凱旋門の周りのロータリーは運転が大変なことで有名なので、クラクションを鳴らすのだなと思いましたが、何か様子がおかしい…
食事をするために、人づてに聞いたシャンゼリゼのお店を探していると、ゆく車が皆クラクションを鳴らし沿道の人がそれを囃したてています。
そういえば今日は大統領選挙。もしやと思いネットでニュースを調べると、サルコジ敗北の文字が…17年ぶりの政権交代です。
町の喧噪をよそ目に、お店を探す。見つからないので適当なお店に入ろうとしたら、たまたまそれが探していたお店でした。
シーフードが食べたいと伝えたらこんな物が。
オーダーの時「この人数なら2つ頼め」とウェイターに言われましたが、とりあえず一つにしてよかった…こちらの食事のボリュームにはいつも驚かされます。
量が多かったのでゆっくり食事をしていたら、いつのまにか23時。ホテルに帰ろうと町にでると、シャンゼリゼ通りは大騒ぎ!
勝ったオランドは俗に言う「金持ち増税政策」で勝利したので町にはコートジボワールやモロッコの旗を振る人たちであふれていました。
街の様子をみると、帰りの足がちょっと心配でしたが、地下鉄は普通に動いていたので何事も無くホテルに帰れました。
結果的に見事な「お上りさん」ツアーになってしまいました。
さて明日は、今日会場の設営が出来なかったぶん、忙しくなります。
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