パリ公演総括

資料的な事を備忘録がわりに書いておきます。(2023年3月の情報です)

期間

2023年3月13日〜21日 パリ滞在


公演

日時:3月15日〜19日 5公演

場所: Théâtre du Soleil劇場

能は「隅田川」「葵上」「鶴」狂言は「二人袴」「三本柱」「木六駄」をそれぞれ1番ずつ上演しました。
春休みと重なったので隅田川は子方ありでしたが、最初の日はかなり時差ボケしていたようで辛そうでした。でも舞台に出ると完璧に勤めていたのでこちらも気が入りました。


航空便

JALにて往復
ロシア上空飛行不可のため行きは北東回り15時間・帰りは南東回り14時間
期せずして地球一周しました

だけど地球儀に書いてみると地球の頭の部分をちょこっと廻っただけだったりします


機内持ち込み

長時間だったので色々と


前年のNY公演の時に利用して非常に良かったので空気で膨らませるタイプではなく、低反発タイプを持って行きました。かさばるので今まで敬遠してきましたが長時間だと有り難みが大きいです。

クリアファイル
エコノミーシートだと身の回りの物を収納しておくところが前ポケットしかありません。
前ポケットに入っているものを離陸前に用意しておいたクリアファイルに全部入れて座席上の荷物入れに入れてしまうと使いやすいです

吊るすケース&カラビナ
それでも前ポケットはテーブルを出すと使いにくい。特に機内食のトレイを置いているとひっくり返しそうになります。
無印良品の「吊るして使える洗面用具ケース」に機内で使う充電器・のど飴・マスクなどを入れておいて吊るしておくと便利です。機内食のナイフフォークを一時置き場としても使えます。
近頃の座席前には引っ掛けやすいところがありますが念の為カラビナやS字フックを入れておくと便利です。カラビナ・S字フックはいろんなところで役に立つので持って行きましょう。

iPad
今まで見逃していた映像コンテンツをたくさん入れて行きました。ちなみにフランスでも日本のコンテンツに繋げることができるように自宅サーバにVPNをたてておきました。


ワークマンで買った、踵を潰して履けるシューズ。機内やホテルではスリッパになり、踵を入れてはけばそのままホテルや家までは十分使えます。


宿泊

Aparthotel Adagio Paris Vincennes

パリの東のはずれ、ヴァンセンヌにあるアパートメント形式のホテルでした。
キッチンあり 調理道具と食器類も完備
シャワーのみ バスタブなし
有線LANなし 無線LANあり
地下鉄・RERの駅も徒歩5分以内。ヴァンセンヌの街は綺麗だし治安も良くパリの割にはみんな優しい(失礼なことを言っているかも…)
長期滞在用なのでルームクリーニングは週に1回だけ。(頼めば有料でやってくれます)
過ごしやすいホテルでした。


公演の合間に訪れた所(※は外から眺めただけ

観光1日目
モンマルトルの丘
サクレ・クール寺院
壁抜け男
ジュテームの壁
ダリ パリ
※パリ市庁舎
ノートルダム大聖堂
ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)
クリュニー中世美術館


観光2日目
ギュスターブ・モロー美術館
コンコルド広場
オランジュリー美術館
パンテオン
ピノー・コレクション
ドラクロア美術館
ラ・ヴィレット貯水池
オペラ座
ピカソ美術館

観光3日目
ヴァンセンヌ城

観光4日目
エッフェル塔
エトワール凱旋門
ボン・マルシェ百貨店
不思議のメダイの聖母の聖堂
サン・シュルピス教会
サン・ジェルマン・デ・プレ教会

ちょっと生き急いでいると言われたぐらい空き時間はめいいっぱい使いました(笑
毎日25000歩以上歩きました。


便利だったもの

Navigo(ナビゴ)とiPhoneアプリ「Bonjour RATP」

パリでの移動では欠かせない組み合わせ。
Navigoはフランス版Suicaです。
EasyとDécouverteの二種類がありますが、1週間乗り放題パスを使えるNavigo Découverte(ナビゴ デクーヴェルト)を今回使いました。Découverteは顔写真を貼る必要があるので(3.0cm×2.5cm)もし利用する予定があるなら写真を持ってゆくことをお勧めします。台紙にシールがついているので糊は要りません。

Easyは乗車券をチャージして使い、Découverteは1日券か1週間券をチャージして使います。
この1週間券ですがいつ買っても次の日曜までが期限なので木曜から使い始めても日曜までしか使えません。しかも金曜からは買うことができませんのでご注意

iPhoneアプリの「Bonjour RATP」ですがいわゆる乗換案内アプリです。日本語は使えませんが英語で使えるので心配ありません。
何かとストの多いパリではGoogleマップの経路案内を使うと、スト中の路線・駅を案内されて困ることがあります。(路線が動いていてもスト中の駅は通過してしまいます)このアプリは交通局公式アプリなのでちゃんとストに合わせて経路検索をしてくれます。

このアプリでNavigoにチャージされている券の残り利用回数・残り期間の確認。そしてチャージもできます。

また、電車もバスも時間通りに来るとは限りませんがこのアプリなら次の車両があと何分で着くかリアルタイム表示してくれます。
宿に帰るのに苦労した人が何人かいましたが自分はこれを使っていたので全く苦労せず。
とにかくパリで移動をするなら絶対インストールしておきましょう。


パリ ミュージアムパス

パリ市内や郊外の観光スポット50箇所以上に入場できるパスです。
今回は4日間パス70ユーロを買いました。十分元は取れたと思います。
また、入場券購入の列に並ばなくて済むのでスムーズに入場できるのも利点です。
ただし月火は美術館がお休みのところが多いので気をつけてください

購入は公式ページでEチケットを買うのが一番良いかと思います。

パリミュージアムパス公式ページ

パリ公演最終日

割と長々と滞在したパリも今日でお別れ。飛行機は19時発なのでそれまでは自由行動。

エッフェル塔の下から出るセーヌ川のボートに乗ろうとしましたが時間に間に合わず。次のボートが1時間ごということで諦めてとりあえず近くの凱旋門まで歩く。

エッフェル塔と凱旋門を見たらもうパリで思い残す事はないのでは?

ミュージアムパスも期限が終わってしまったので入場料のいらない教会をいくつかまわります。

まずは「Chapelle Notre-Dame-de-la-Médaille-Miraculeuse」直訳すると「ふしぎのメダルの聖母の聖堂」場所は有名百貨店「ボンマルシェ」の裏。ご利益のあるメダルがあるとのことで行ってみましたが、荘厳にミサが行われていたので入ってはみたものの場違いな感じがして出てきちゃいました。もちろん写真を撮れる雰囲気にあらず。

せっかくなのでボンマルシェに入ってお土産物色。

時間がなくなってきたのでサン=シュルピス教会とサン=ジェルマン=デ=プレ教会へ

サン=シュルピス教会はノートルダムに次ぐパリで2番目に大きな教会。「ダヴィンチ・コード」の舞台になったことでも有名です。

ダヴィンチ・コードで有名になったオベリスクと子午線。Twitterでパリ子午線と書いてしまいたましたがどうやら東に数百mずれているようです。

向かいのステンドグラスには穴が空いていて夏至の正午には床のプレートに、冬至の正午にはオベリスクの頂上に光が当たるそうです。

地下鉄で1駅だけ移動してパリ最古の教会、サン・ジェルマン・デ・プレ教会。
ここは、542年にパリ司祭であった聖ジェルマンが建てた、修道院付属の教会です。

さて名残りは惜しいですがバスでシャルル・ド・ゴール空港へ移動。帰りの便は満席でした。

空港でお土産を少々買い機上の人へ。帰りは南回りで14時間弱。今回東回りに地球一周したことになります。

今回も大きな事故や病気もなく終了して何よりでした。

落ち着いたら備忘録がわりの総括記事を書いておきたいと思います。

パリ公演7日目

いよいよ公演最終日。今日は13時30分開演なので観光はなし。
日曜なのでマルシェ(朝市)が開いています。パエリアが美味しそうでした。

今日がポスターにも使われていた当流の新作能「鶴」。
新作能とは言っても非常によく上演される曲目です。

他には素囃子 「早舞」・舞囃子「烏頭」・狂言「三本柱」アンコールとして「土蜘蛛」の仕舞と最終日は盛りだくさんでした。

太陽劇団の方々は明日ウクライナ公演に向けて早朝出発するとのことでしたので打ち上げは早めに切り上げて宿へ。

明日は帰国の途につきます。飛行機は夜の便なので少しだけ観光できるかな?

パリ公演6日目

今日で6日目。時差ボケは全くなし。ということは日本に帰ってからボケちゃう可能性大です。

本日は土曜日なので昼過ぎから開演。あまり遠くへは行けないので今日までとっておいた、すぐ近くのヴァンセンヌ城へ。


こっちは地震がないからでしょうけど建造物の中の空間が広いですよね。

こちらは教会。シャルル5世がパリ市内にあるサントシャペルをモデルにして作ったものだそうです。
お城は工事中ですが入れます。ダンジョン入口と書いてありワクワクします。


確かに入り組んでいて見落としそうな部屋がたくさん。

先に来た人たちはテラスに出ることはできななかったそうですが、ドラゴンクエストで鍛えた私には造作もない事


テラスからの眺望は場内はもちろん、パリ市街も見渡せます。


そこかしこにわかりにくい文字が書いてあるのはなんでしょう。

さて今日は木六駄と葵上

今日は早い時間だったので、終了後は街に出てお食事会。
場所はNation駅のすぐ近くのLa Dalou

前菜・主菜・デザートですが一品が多いのでもっと色々食べたかったですね。

さていよいよ明日は公演最終日。昼からの開演なのでもう観光は無しです。

パリ公演5日目

ほとんど時差ボケも解消され普通通りに起床。朝食。
さてダメもとで昨日は入れなかったカタコンベへ朝イチでゆく。

ダメでした…

しょうがないのでウジェーヌ・ドラクロワ美術館へ。ドラクロワが1857年から1863年までアトリエ兼自宅にしていた邸宅が美術館として公開されています。

中庭でしばし休憩しながら次どこへゆこうかKindleに入れた「地球の歩き方」を参照。


モンマルトルにいく途中で見えた運河が綺麗な感じだったのでとりあえずは行ってみる。

サン・マルタン運河は例えるなら東京中目黒の目黒川沿いをもうちょっと長閑にした感じですね。時間があればクルーズでオルセーの前まで行けたそうです。のんびりとするにはいいかも。

さてミュージアムパスで行けるところをもう一つと思い、ピカソ美術館へ。
と思ったら道を間違えたらしく着いたメトロの駅が全然違う線の駅…思い込みというのは怖いものでそのまま列車に乗ってから間違いに気づくという失態。
気づいた次の駅で降りて経路の検索をやり直し。ちょっと歩いて違う線の駅まで歩いた方が良いかなという事になり、オペラ座の前の駅まで歩く。


オペラ座は改修中で足場が組まれていましたが、足場が綺麗に見えるように組まれていました。さすがです。

ピカソ美術館は割と入り組んだところにありました。

ここは国立美術館ですがピカソの遺族が相続税として物納したものが多く、最後まで手元に置いておいた作品が多いので貴重なものが多いらしい。
美術館の建物は塩の税徴収官の邸宅だったので「塩の館」と呼ばれていたそうです。

それにしても作品も素晴らしいけど展示のセンスが素晴らしい。眼福でした。

ここでも小学生たちがピカソのお勉強中でした

とりあえずここまでにして一度宿へ。途中で美味しそうなタルトがあったのでお持ち帰り。

2.65€なので380円ぐらいですけどいちごの量から考えると安いし美味しい。

さて本日は二人袴と隅田川と、初日と同じプログラム。今日が終われば折り返しになります。さて頑張ってきます。