ベトナムの旅8(ハノイ)

とうとう今日でベトナムともお別れ。帰りの飛行機は23:10発なのでほぼ1日フリーです。
いろいろ考えた末に、タムコックという所に行くことにしました。
場所はハノイから南へ焼く120km。バスに乗って焼く2時間半の道のりです。
午前9時にホテルを出発。


途中運ばれてゆく豚さんや鶏さんに遭いました。

豚さんは生きたまま布にくるまれ鼻だけ出ている状態で運ばれていました。ドナドナド〜ナド〜ナ〜。

ハノイの郊外から高速道路が出来ていました。日本からのODA援助の結果だそうです。
過ぎゆく景色は日本に似ています、やはり水田が多いからでしょう。

ニンビンという町を過ぎタムコックに着きます。
タムコックの入り口には作りかけのアーチのようなもの、飾りのついた欄干がある橋などがあり観光化に向けて着々と進行中でした。
十年後に来るとどんなになっているでしょうか。
着いた途端に雨が降ってきました。タムコックは小舟で廻るのでカッパが支給されました。
ただこのカッパ造りが甘く着たときには何ヶ所か破れていました。

四人乗りの小舟に漕ぎ手が二人、お客が二人という構成で乗り込みます。

しばらく進むと川幅が広がり、切り立った岩肌が迫ってきます。まるで墨絵のような風景の中。

タムコックとはベトナム語で「3つの洞窟」を意味する通り途中3つの洞窟を通り抜けてゆきます。
洞窟の天井は低く頭を下げないとぶつかってしまいます。

人が住めそうにない所ですが、所々に人の手の入った畑等が現れます。
人が住めるギリギリの景色といえるでしょう。
誰もいないけれど人がいるのは間違いないという雰囲気が景色と相まって不思議な感じです。

1時間ほど行った所で船は折り返して元のところへ。
折り返しからベトナムの船の旅名物、お土産売りが始まります。
まず商品を載せた他の船寄ってきて飲み物を買えと迫ってきます。
いらないと言うと船頭に買ってやれとしつこく迫ってきます。
しょうがなくビールとコーラを船頭に。帰路は船の上でお店が始まります。
品物はテーブルクロスやTシャツに手刺繍をしたものなど。
ちょっとはいいものなら記念に買うのですがあまりにもクオリティーが低いのでとても買う気がしません。
船の降り場に近づくとチップの要求。チップは上げた方がいいガイドさんが言っていたので$1渡しました。
船を降りて近くのレストランで昼食。
ヤギの肉が出ました。羊なんかより臭みがなく、油も少ないので赤身としての肉のうまみが引き立って美味しかったです。

バスに乗り込みハノイへの帰路。雨にうたれおなかもいっぱいで皆バスの中で熟睡。

ハノイに着くと丁度通勤ラッシュの真っ最中。

今までラッシュの時間は車に乗る機会がなかったのですが、もうなんといっていいか・・・。
たとえるなら新宿や池袋の歩行者天国の人間が皆スクーターに乗って足を地面に着けず走り回っているようなものです。
我々の乗っていたバスも急停車するたびに後ろに2,3台物がぶつかる音。
またその道を平気で横断する人々。この国は交通事故で毎年何人ぐらい死者が出るのでしょう?

途中ハノイで一番大きなデパートの前で降ろしてもらい最後のお土産タイム。
中にあるスーパーマーケットで地元の食料品などをゲット。お茶やライスペーパー、インスタントフォー等を買いました。服飾品もあったので覗いてみると偽物がうじゃうじゃ。

まずはクマのプーさんの前掛け。

「CHO BEAR」ってのはなに?何やら牙が生えているように見えるし、それに手で壺からすくっているのは何?赤いものですけどもしかして血?

次にピカチューの帽子

青いよ青い!しかもこの適当な刺繍は何?
他にも帽子でつばの所に「POKEMON」向かって左に「NIKE」右に「HelloKitty」と刺繍してあるめちゃくちゃな帽子。
顔のくずれたミッキーマウスなどなどなど・・・。恐るべしベトナム。
一度ホテルに集合して、中のプールに着いているシャワールームでシャワーを使わせてもらいさっぱり。
いよいよ最後の晩餐。ハノイでも指折りのレストラン「エンペラー」に。

スタッフや団長の挨拶があり、ベトナムの方から現地で放送されたニュースなどをVCDに焼いてくれたものをいただきました。
食事はさすがに洗練されていて、スッキリとした味わい。(もちろんベトナム風の)最後のプリンまで美味しくいただきました。

最後は三本締めでお開き。この三本締めベトナムの人には新鮮に写ったようでやり方を訊かれました。
バスに乗り空港へ。チェックインの時自分のバッグは電気製品だらけなので全部出さされてチェックされました。
ゲ−ムボーイが「ニンテンドー」で通じたのがちょっと感動。
空港の中にも免税店はあったのですが、品物にろくなものが無く、余ったベトナムドンを使い切るためお茶やTシャツを買いました。
飛行機は日航だったので機内に入った途端何となく日本を感じました。
飛行機の中でデジカメの上映会をしてちょっとだけ寝て羽田に着くと朝の六時半。
日本で時差ボケを作りそうです。
税関を出た所で団長の締めの挨拶があって解散。団長の言葉が今回の公演旅行のすべてを語っていると思うので引用させていただきます。

「明日からは気を引き締めて仕事を頑張りましょう!!」

遊び過ぎました、ごめんなさい。

P.S. 今回の公演はとても楽をさせていただいたのですが、私たちが楽をしているということはどこかで大変な役回りをしている方がいるということです。それは、舞台の準備をしてくれたスタッフの皆様です。
異国の地において能舞台という特殊な物を用意するということは、大変なことだったでしょう。
おかげで我々演者は、普通に能楽堂で公演するような準備、後片づけをするだけでした。
こんなページ誰も見ていないかも知れませんが、あらためて舞台を作ったスタッフ、またマネージメントやプロデュースをしていただいた方々にお礼を申しあげます。

本当にありがとうございました。

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