“宇宙消失” (グレッグ イーガン)
近頃SFなど読んでます。今回はハードSFです。
攻殻機動隊+エヴァンゲリオンの終わりの方×量子力学ということで。
400ページぐらいの文庫本ですが結構読むのに時間がかかりました。
上記3作品(理論)が分かる人には面白いと思います。
量子力学の観測問題(例のシュレディンガーの猫の話)をおもしろい方法で扱っています。
そういえば量子力学については、巻末に解説がついていました。
昔まだハードSFが認知されていない頃は、解説が前書きに書いてあって、ほぼネタバレしているものもありました。
「書いときゃなきゃわかんねえだろう(売れない)」と思ったのでしょうが大変迷惑でした。
価値観の多様化が認められるようになったのか、そこまで考えてくれなくなったのか知りませんがSF好きには有り難いことです。
でも「量子力学」や「波動関数の収縮」が何か分からない人は先にあとがきを読むか量子力学の本を読んどかないと、何の事だか分からないでしょうね。
あとがきを書いている人によると「友達に押し付けてでも読ませる価値がある」と書いてありましたが、自らを文系と称する人に押し付けると友達を失うかも。
コメント