今どきナゼ?のモノクロアニメ。家族で見てきました。
映画自体は凡庸でしたが思うことがあったのでエントリーをたてます。以下ネタバレもあるので折りたたみます。
久しぶりにハードSFを読んだ。
ある日、地球が黒い幕で覆われ宇宙と遮断される。そして地球での時間だけ1億分の1の進みになるという設定。
ヒューゴ賞をとるだけあってなかなか面白かったです。
テラフォーミングの話とかSFとしての面白みもあるが、重心をおいているのは人間模様。
地球で1日経つと宇宙では27万年経つわけで、そのうち太陽が膨張して地球が飲み込まれてしまうと予想される。
緩やかな絶望を突きつけられた人間を描く話は、近いところでは伊坂幸太郎の「終末のフール」などあるが、こちらの方が読みごたえがある。
ただ最後はちょっと、物足りない。幕を作った張本人も現れないし、と思ったら三部作の予定らしい。すでに二部の「無限記憶」は出版されているらしい。
早く文庫化してください。
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帯に書いてある通り、作者の趣味が思いっきり反映されている。(趣味とは書いてなかったっけ?)
時系列上、前作のヴァルハラコンビが出てこないので、色気は無いかなと思っていたら、トンでもありませんでした。委員長ごめんなさい。あなたをみくびっていました。
なんったて、頭空っぽにして読めるので、息抜きには最高の本です。
前作です
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伊坂幸太郎作品
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今回は著者の地元「仙台」で繰り広げられる、青春の1ページ。
東西南北が集まって、春夏秋冬の物語を繰り広げる。つまり麻雀の物語(ちがうって)
いつものことながら登場する、軸のぶれない(本当にいたら絶対迷惑な)人間たち。何気なく存在する超常現象。ショッキングな事件も起るけれど、根底に流れるポジティブな雰囲気。
どこを切っても伊坂幸太郎。
はじめて伊坂幸太郎を読む人に薦めたい本です
蛇足 最後はグロリアではなかったのですね。(よく間違えられるし)