今日は、京都往復だったので(しゃれではない)家を出るときに、買いっぱなしで読んでいない本の山から、適当に2冊選んで持って来たら2冊とも、高田崇史さんの本でした。
「クリスマス緊急指令」は短編集。「毒草師」はQEDシリーズの番外編。
続けて読むと、作者のベースになる思想が如実に浮かび上がって、面白かった。
では、一冊ずつ紹介。
何で今頃クリスマス?買ったのが、多分クリスマスの頃だったのではないかな?発行日が11/7だから。
内容は別にクリスマスに関係させるような話はない。事件が起ったのがクリスマス頃だという話。 聖夜ってのは特別な事がおこるのさっ、ていう本。
この辺は商業主義が働いたのではないと邪推。
たしかに、クリスマスという日は何か特別な感じがして、日頃はリアリストな自分でも「今夜ぐらいは奇跡が起きるかも」と思う事もある。
子供の頃からの教育のせいもあるだろうし、町を歩くと人々も何となく浮かれている、その雰囲気に当てられるのかもしれない。
だからこの本は、クリスマス頃に読むのをおすすめします。 今頃の春の陽気で読むと、何となく空気感がちぐはぐになります。
「オルゴールの恋歌」が一番よかったかな。
ハードカバーだったのが、新書判で発売されたので購入。ハードカバー買うと、本棚が足りないのだ・・・
御名形史紋が探偵役。桑原崇とキャラかぶり過ぎなのを再確認。
QEDシリーズ本編で出て来た時は、似て非なる人たちだったのが、単独で出てくると、区別がつかない。
俺だけか?
本文の「御名形史紋」を「桑原崇」に置換しても問題が出ないように思うよ。
まあ、そこはそれ。近頃の高田崇史さんの本は、「隠された日本史」みたいになって、ミステリーとしてはどうかなってのはあるのですが、古典知識を仕入れるには読みやすい本です。新説の部分は割り引いて読んどけば、古典の世界を会話調で説明してくれるので、ありがたい。
本人まだまだ語り足らないようなので、ネタが尽きるまで頑張ってほしいと思います。
コメント