第28回松山喜多流能

7月14日は毎年恒例の松山喜多流能です。
今年は大曲「正尊」がメインです。

正尊
あらすじ
平家追討に功績のあった義経も、いまは兄頼朝の不況を被って、京都堀川の邸に、静御前や武蔵坊弁慶らに傅かれて謹慎しています。ソコへ、鎌倉で武勇をもって聞こえた土佐坊正尊が頼朝の密命を受けて義経を討つべく上洛してきます。義経はその意図を見破り先手を打って弁慶を正尊の宿に遣わし、堀川の邸に強引にまねきます。弁慶は義経の前で正尊を詰問し、事の実否を糺します。正尊はただ熊野参詣のためにやってきたのだと弁明し、けっして義経を討ちに来たのではない旨の起請文を書いて読み上げます。義経はもとより偽りの誓いと知りつつも、起請文の名文を賛し酒宴を設け静に舞いを舞わせます。静も正尊に、義経の心の中を頼朝に申すよう頼み、正尊は宿へ帰ってゆきます。
弁慶は侍女を使い、正尊の宿の様子を探らせてみると、果たして正尊は夜討ちの準備をしています。報告を受けた義経たちは返り討ちの用意をして待ち受けます。そこへ正尊は郎党を従え攻めかかってきますが、次々と討ち果たされ、自らも生け捕られてしまいます。

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