子どもとゲーム

森教授、またしょうもないこと言っているようで。
尼崎の列車脱線事故の運転手の行動はゲーム脳の疑いがあるなどと言っているようです

いまだにこの人の「ゲーム脳」なる言葉を信じている人がいたかと思うと……

数年前、妻が森教授著「ゲーム脳の恐怖」と言う本を買ってきました。
多分に漏れずうちの子もゲーム大好きでその影響が気になったのか、またインパクトのある題名でしたので買ってきたのでしょう。

妻の感想は「この本ダメ」でした。


子どもにゲームが悪影響を与えるのではないかと、危惧している人が読んで、なおかつダメ出しされるような本。

まさかあの本の中身を真に受ける人がいるとは思はず、本自体もジョーク本の一種かと思っていました。
しかし、新聞などでも取り上げられるしどうなっているのでしょう?
世の中には、まだまだ書いてあるものを「書いてあるから」といって信じてしまう人も多いのですね。

子どもとゲームの付き合い方についての、私の考え方は、暇つぶしにやるのだったら5分でもやるべきではない、というスタンスです。
何となく画面に向かい、ボタンやスティックに対応して映像や音が変わるのを楽しんでいるだけなら他にやる事があるはず。
ゲームにはルールがあり、目標があり、それをクリアするためのハードルがあります。(造りの悪いゲームを除く)
そのハードルを越えるために必要なものは(ゲームよって違いますが)根気であったり、発想であったり、また焦る心をコントロールした上での指先の技術だったりします。そしてそのハードルはゲームが進むにつれて高くなってゆきます。
 よくできたゲームはこのハードルの上がり方が絶妙です。
しかしゲームの内容が子どもの能力に添っていないと、自分が楽にクリア出来るゲーム(又はゲームの一部分)だけを繰り返し遊び始めます。こうなると、ただの手遊びです。

しかし自分がゲームをしない人は、その区別が多分つかないでしょう。
わからないなら、ゲームをやめさせたほうがいいですか?
しかし、もはやゲームはTVのように生活に普通に入ってきています。友達とのコミュニケーションにも響くかもしれません。

では、時間で区切る?
30分と決めたとしましょう。先に書いた手遊び状態なら5分でも充分です。
しかし、30分経った頃、もしかしたら何日もかけて挑んできた高いハードルを越えようとしているかもしれません。
それはその日の30分だけではなく、何時間もしくは何十時間の努力が結実しようとしているのかもしれません。
たかがゲームかもしれませんが、子どもにとっては努力が報われる瞬間です。それはあと5分あれば結果が出るのです。その時に時間だからといって、口うるさくしたり、あまつさえ強制的にやめさせてよいのでしょうか?
でも子どもはどんなときも、あとちょっとだからといいます。本当にあとちょっとやらせていいのか判断出来ますか?

ここは一つゲームをやってみては?
そうすれば、子どもに与えてよいゲーム悪いゲームの区別もついてきます。
だいたい子どもが遊ぶ道具を親がためさないというのは手抜きだと思います。
どんなものでもよい面と悪い面があるのです。どうせやるものならよい面を有効に使うべきでしょう。

参考リンク
精神科医の意見
斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖

実際に森教授から論文の写しを郵送してもらった人です
ゲーム脳問題最終報告

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