昔からガジェット好きで、特に PDAはいろいろな物を手に入れて、使いこなしていました。
というわけで、今まで使ってきたPDAを整理してみたいと思います。
スッゲー長くなったので、続きに書く。
1987年製 SHARP PA-7000
初めて漢字が使えるようになった、電子手帳。とはいっても、2行しか表示できません。(最初に所有した富士通オアシスは一行表示でしたけど。)
左側の下部は別売りのICカードを挿入することができるようになっていて、国語辞典などのICカードが販売されていました。
右の入力部はシート型のキーで、中段は日本語のローマ字入力部。上2段が「かさたな・・・」の順に子音が並び、下段に母音が並んでいます。
いままで、日本語入力は50音キーが普通だったので、この省スペースのキーは斬新でした。キーを探すのも楽で結構楽に入力できました。
しかし、データの一覧性が悪く、レスポンスもいまいちだったので、この頃はやりはじめた、ルーズリーフタイプの紙の手帳に持ち替えました。
1993年製 SHARP PI-3000
SHARPとAppleが手書き認識の共同研究開発をしているというニュースが流れ、その認識能力がすごい、と噂になっていたところに、登場。通称ザウルス
実際に触ってみて、まさしくすごいと感じた。走り書きのような文字でもほぼ認識する。本当に急ぐときには手書きメモが使える。電子手帳が紙の手帳に劣るのは、速記とデータの一覧性。その短所の一つが解消され、また一覧性も、表示領域の拡大により、かなり改善された。
今調べると定価は¥75,000と書いてある。発売直後に買ったので結構な値段を出して買ったわけだ・・・
しかし、持ったときのバランス、軽快な動作など、さすが「目のつけどころがシャープ」なマシンだった。
これ以後、紙の手帳を使うことはなくなった。
番外 Apple Newton
そして、これがAppleのPDA。1993年8月に初代機発売。日本へのローカライズはSHARPが行うと発表。
手書き認識は画面のどの部分に書いてもよい。しかもSoupと名付けられたデータベースは、その文脈を判断し、今でいうタグ付けをして整理するという夢のようなPDA。
さすがに日本語での認識は難しいから(文法的にも文字認識も)日本での販売は無理ではないかと、皆思っていたところに、日本へのローカライズは、あのザウルスのSHARPが行うと発表。
製品名も(コードネームだったかな?)米国の「Newton」に対して「Galileo」(ガリレオ)と名付けられる。
この頃には自宅にMacII ciが鎮座ましましていた。(今から思えば良く買ったなあと思う・・・)完全にAppleの毒にやられていたので、日本版Newtonも買うことを決意。貯金を始める。(高そうだったからね)
1994年の春。Apple社の某部長が「泳げる頃にはNewtonの日本語版がみられるでしょう。」との重大発言。
ドキドキしながら夏を待つ。
ザウルスの新型も出たけれども夏を待つ。
僕だけではなくみんな待つ。
5月末には「俺は泳げる!!」という奴まででてくる始末。
そして6月・7月・8月・9月・・・寒中水泳の頃になっても音沙汰はなし。
「きっと南半球での話だ」「今度の夏こそは」みんな往生際悪く、それでも待ち続ける。
結局NewtonはApple社から独立。その後フェードアウトしていった。
思えばこの頃はAppleも迷走の時期。結局日本では、Apple謹製のPDAを持つために2008年のiPhone3Gまで待つことになるのである。
1998年 カシオペアA-60 CASIO
Nwetonを買う夢破れ、ザウルスに買い替えようと思っていたが、正常進化をせず(<主観ですので)また紙の手帳に戻ろうかと思っていた。
やはり長い物には巻かれろということで、マイクロソフトのOSを積んでる方がいいのかな。画面が広い方がいいのかなと思いつつ選んだのがWindowsCEを積むカシオペア。
フルキーボードがあれば入力もらくだし、などと思ったのが運のつき。無茶苦茶使いにくく、Macとの連携も弱く、起動も遅いということですぐに使わなくなりました。OSがダメだとどうにもならないという見本。
いままでの買い物の中で、唯一といってもよい失敗した買い物でした。
やはり、Newtonが出なかったことで精神のバランスを失っていたのでしょう。
1999年 日本IBM WorkPad
結局は紙の手帳に戻ろうかと思っていた。
折しもインターネットがようやく実用的になってきた頃。海の向こうでは「Palm」という規格のPDAがはやっているらしいと耳にする。
米国版を日本語化して使うこともできるらしい。しかも、Macとの連携もバッチリだという。
そうこうするうちに、日本IBMから日本語版が登場。値段も他のPDAより安い。実機を触ってみると、すばらしく軽快に動く!!
画面はモノクロ。液晶解像度も160×160、入力にはグラフィティという特殊な手書き認識と一見プアーだが、それを差し引いて、あまりある操作性。その場で購入。
買ったそのままでは、短所があるものの、それを補うオンラインソフトも多く、Palmの思想がスペックに勝った時代でした。またPHSにつなぐ別売りのモデムも登場し、ネットにつないでメールのチェックや、簡単なWebブラウズもできました。
MacとPalmとの出会いは、高スペック=使いやすいではないことを改めて実感させてくれました。
2004年 CLIE PEG-TH55 SONY
2000年頃からSONYもPalmOSを搭載した機種を販売していたが、買い替えるほどの機能差もなかったので静観していた。
そして2004年に出たのがTH55。グラフィティ部分も画面になり、解像度も 320×480とハイレゾ化。無線LANにも対応。ちょっとボタンが多いので、デザインは無骨だが、それはそれで使いやすかった。特に背面のジョグダイヤルは便利だった。今まで使ったPDAの中では一番の出来だった。
しかしこの頃からPalm社はPDAからスマートフォンの開発にリソースを集中する。海外向けの新機種の投入も中止。日本のPalm業界も縮小傾向。そしてSONYは2005年の2月にPDAからの撤退を表明。
史上最高のPDAはオオトリを見事につとめて終焉した。
2005年 W-ZERO3 WS003SH SHARP
2005年に入るとSHARPがWILLCOMと組んでスマートフォンを出すらしいとの噂が流れ出す、
搭載OSが何になるか。PalmかWindowsMobileか。Palmだったらいいのになあ、と思っていたが結局WindowsMobileに。
WILLCOMはずっと使っていたので、とりあえず機種変して使ってみようか、どうしようか。と悩んでいると初回販売はネットからの抽選に。
そのころ、CLIEを落下。調子が悪くなる。
じゃあもし当たったら買おう。当たらなかったらCLIEの延命処置と決断したらあっさり当選。
これにて電話とPDA二台持ちの日々が終了しました。フルキーボードは小さいながらうちやすい。しかし日本語変換がダメダメで長文を打つ気にはなりませんでした。
動作はやはりもっさり気味。通信速度もPHSなので遅い。まあこの頃ではランニングコストを考えると、選択肢はPHSしかありませんでした。
自分の使い方を他社携帯でやると、100万円の請求がきそうな時代でした。
番外その2 Apple iPhone
この頃は携帯電話にとっては激動の年でした。
2006年10月 VodafoneをSOFT BANKが買収。
2007年1月5日ホワイトプラン発表。
我が家のようなライトユーザだらけの家庭では、維持費が安くなるのでSOFT BANKへの変更を計画していると
2007年1月9日にAppleはiPhoneを発表。
まさしく キターーーーーーーーーッーーーー の心境。
14年も待たせやがって
これで、iPhoneを扱うキャリアが決まるまで、待つことに
そして6月29日販売開始。形式はGMS。日本では使用不可。よって販売なし。ショボーン。
日本でも使える3Gの電波を使った後継機種は出ないのだろうかと思っていると、ジョブズがおっしゃるには
「3Gはバッテリーがもたないんだよ」
これは当分無理かもしれん・・・・(シクシク・・・
ここは家計を助けるためSOFT BANKに変更しようかと思ったが、SOFT BANKで用意しているWindowsMobile機は料金プランがとっても危険。計算してみると毎月1万円越えをしそうな雰囲気。これでは本末転倒。
普通の携帯に変更するということも考えたが、いまさら紙の手帳には戻りたくない。紙の手帳ではデータがどんどん死んでいってしまう。利便性はそれなりにあるだろうが、バックアップもとりにくい。
それに、まだ日本でiPhoneを販売する望みはある。バッテリーが持たないからという理由なら、技術革新でバッテリーが持つようになれば、販売するということだ。そのときに日本の携帯事業者の2年縛り契約を受けていては、身動きがとりにくい。さて、どうするどうする・・・。
2007年 Advanced/W-ZERO3 [es] SHARP
その心境を見透かしたかのように現れたのがAdvanced/W-ZERO3 [es] 。「iPhone来ない」のガッカリから20日後の、7月19日販売という絶妙の時期。
まんまとやられて機種変更。とりあえずW-ZERO3の正常進化系で、今までの環境がよくなりました。その他はプッシュ系のニュース配信システムなどあったのですが、そのうち使わなくなりました。
付属のユーティリティやソフトがプアなので、いろいろオンラインソフトを入れまくりました。このへんはシェアの高いOSなのでいろんなソフトが多く、重宝しました。
短所はやはり回線の細さ。WindowsMobileの出来の悪さ。Bluetooth非内蔵。といったところですね。
さて、次はどんなガジェットが我が手に?
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