終戦のローレライ



“終戦のローレライ (1)” (福井 晴敏)

戦記物として面白かったですね。

潜水艦ものにハズレ無しと良く言われます。理由としては先頭の最中に間を取る事ができるので、そこで登場人物の心理描写を十分語る事ができます。

これが空戦物になりますと、後ろにつかれてミサイル発射、あっという間にやられる。又自分が死ぬ事も知らずに死ぬ、ということが起こりやすいので、死を目前にした人間の想いを書く事ができません。

その点、潜水艦物は「この魚雷は当たってしまう」ということがもう二分ぐらい前に判明してしまいますから。

戦闘シーンでも三次元の移動をいかした、戦術パズル的な話を作れます。もちろん空戦物でもできますけど、時間の流れが速すぎて戦闘している敵味方の空間上での関係を、頭の中で描きにくいのです。

空戦物で思い出しましたが、一応オススメがあるにはあるんで下に置いておきます。飛行機大好きな人はどうぞ。ちなみに私が持っている本の中でも指折りの、美しい装丁を持つ本です。

ローレライは一般の人にもおすすめです。



“スカイ・クロラ” (森 博嗣)



“ナ・バ・テア” (森 博嗣)

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